AGA治療はまず内服薬治療から

男性にとって薄毛に見舞われるのはとても嫌なもので、そもそも頭髪は人間の外見を決定付ける大きな要素ですから、その一点が薄くなってしまうと自信を喪失したような気持ちに見舞われかねません。そうした弱気な気持ちは仕事面や恋愛面などでも内面の弱さとして影響を与えてしまうことでしょうし、これは特に、20代30代の若い世代にとっては耐えられないことです。
しかしながら薄毛はちょっとした努力で改善することができるのも忘れてはならず、とりわけ今注目を集めている男性型脱毛症、略してAGAという病気による薄毛の場合には病院でお医者さんにかかることで然るべき薄毛治療を受けることが出来るので、悩んでいる人はぜひ受診して相談してみるとよいでしょう。それではこういった病院はどのようにして選び、病院では一般的にどのような治療法で薄毛改善にあたるのでしょうか。

 

 

このところAGAの知名度が高まってきたこともあって、この専門治療は病院の内科や街中のクリニックなどでも受けられるようになってきており、もちろん自宅の近場で信頼できるホームドクターに治療してもらうのも一つの手と言えるでしょうが、中にはAGA治療の専門医も存在しますので、より確実な診察と治療法を求めるのであればたとえばAGA病院比較ナビのランキングに名前が挙がっているような有名なクリニック、人気のクリニックを予約してみるのも良いでしょう。

 
こういった病院で主に行われるのが内服薬の治療であり、これはつまり飲み薬によって内側から薄毛をもたらす環境を改善していこうという試みなのですが、たとえば具体的に名を挙げるとすれば、代表的な飲み薬にはフィナステリドという成分を含んだプロペシアなどの錠剤があります。

 
そもそもAGAによって薄毛が発症するメカニズムとしては、まず男性ホルモンが過剰に働くことによって頭髪の成長を妨げる物質が分泌され、これが頭髪の抜け毛や薄毛を加速させていくという仕組みを取っていて、そこで特に重要となるのが男性ホルモンの中にある5αリダクターゼ「1型・2型」というものなのですが、これらが活発化することでDHTという物質が醸成、この成分が男性ホルモンの過剰な働きにあわせて装飾することになり、最終的に頭髪の成長や発毛を邪魔してしまう事態を引き起こすのです。ここでAGA治療の特効薬であるフィナステリドの出番なのですが、この飲み薬は男性ホルモンの中に含まれるまさに5αリダクターゼ「2型」の働きを抑制してくれるので、その分、頭髪の成長を阻害するDHTが分泌されていくのを防ぐことができて、これが頭髪における薄毛を解消する上で大きな効果を持つことになるのです。

 
また、もうひとつの薄毛解消に欠かせない薬がミノキシジルという薬で、これは飲み薬ではなく外用薬ですが、薄毛を発症している頭部に塗ることで血管が拡張し、育毛や発毛に欠かせない栄養分を多分に含んだ血液を頭皮付近に行き渡らせることが可能となり、こうして栄養不足だった毛根や毛母細胞が元気を取り戻すことによって薄毛は徐々に改善されていくことでしょう。ただし、フィナステリドには男性ホルモンを抑えることによって精力減退や勃起不全などの性欲に関する副作用が出る場合もありますので注意が必要で、なおかつミノキシジルの場合には血管を広げて血流を良くするという作用を行う特性上、血圧を下げることが欠かせず、もしも患者さんが低血圧に悩んでいる人であったなら、血圧の下がり過ぎによって血液のポンプである心臓に負担をかけてしまう恐れが出てきますので注意が必要です。

 

 

このフィナステリドとミノキシジルといった薬を用いた治療法は、公益社団法人日本皮膚科学会が定めた男性型脱毛症診療ガイドラインにて推奨度Aを獲得しているほどメジャーな手法であり、継続的な服用を続けていくことによって早い人だと数週間ほどで、遅い人だと数ヶ月から一年ほどで薄毛改善と発毛実感の効果が得られるはずなので、何事も物は試しで地道に服用を続けていくことが大事であることが分かるでしょう。ちなみに、いずれの薬も健康保険外のものなので、費用精算の際には通常の処方や治療の場合に比べて割高なお金を支払うことになってしまうのでお財布の中身は常に余裕を持って来院すると良いでしょう。こういった施術法を実践してみることでこれまですっかり諦めていた頭髪にも大きな変化が生まれ、発毛というゴールに辿り着くことが出来るはずです。

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